再開発によって綺麗に整備された長野駅東口。今度は長野駅西口周辺で始まる改革をご存知ですか?
数十年に一度の大改革が長野駅周辺で始まろうとしています。
高層ビルの建設や、アゲイン、もんぜんぷら座の建て替え等が行われるようです。
長野市が公表している資料をもとに探っていきます。
資料のリンクは本サイトの最後に添付しましたのでご覧ください。
良かったら最後まで読んでください!!
長野駅周辺の現状
長野駅周辺は、市民が望んでいる街とは大きく乖離してしまっています。
長野駅から善光寺にかけて魅力的なカフェやお店がたくさんありますが、大型ショッピング施設はMIDORI、シーワン、東急百貨店、ドンキホーテ程度しかありません。
学生が学校終わりに遊ぶ場所、観光客が時間調整をできるような場所、市民がショッピングを楽しむ場所が長野駅周辺にはほとんどありません。また夜遅くまで開いているファストフード店が無いことも話題になりました。
このような現状を打開するため、長野市は「長野中央西地区市街地総合再生基本計画」を発表しました。
この計画はとてもよく練られていて、読んだ時驚きました。その中で一部ピックアップしてご紹介します。今後下記内容は全て大きく変わる可能性があります。この記事では長野市が発表している長野中央西地区市街地総合再生基本計画をもとにまとめています。民間が行なっている計画は、下記記事にまとめていますので、良かったらご覧ください。
長野駅周辺が変わろうとしている!
末広町再開発
長野駅周辺で様々な計画が予定されていますが、一番の目玉となる再開発事業です。
マンションや商業施設との複合施設になるようです。画像の奥の高い建物がマンションで、手前の建物が商業施設や事務所になるようですが、今後詳細な計画が発表される予定となっていますので、発表されましたら更新します。
長野駅から善光寺に行く際の通り道でもあり、とても良い立地のため商業施設がどうなるかが気になるところです。
商業施設の内容次第で、賑わう可能性が大きく変わるのではないでしょうか。商業施設の規模にもよりますが、大手ショッピングモール運営会社に運営してもらいたいと筆者は思います。この再開発次第で、今後数十年間長野駅周辺が今のままか、それとも活気が出るのか大きく変わると言っても過言ではないほど大きな再開発だと私は思います。
ショッピングモールのようにたくさんのお店が揃って、学生からご年配の方まで1日過ごせるような施設になればいいですね。
施設内容:商業施設、マンション
住所:長野市南長野末広町
敷地面積:約6000㎡
高さ:28階(約100m)
地権者らが加入する団体が主体となる再開発事業
場所はこちらです↓
※内容は大きく変更する可能性があります。
※2023年6月に行われました長野市議会定例会でもこの再開発事業について取り上げられました。中央通りを挟んだ西側(西友側)も連動して再開発が行われる可能性があるとのことですが今後どうなっていくでしょうか。
この再開発に関する記事をまとめてみましたので、よければこちらもご覧ください。
アゲイン建て替え
2022年7月に閉館した商業施設アゲイン。たくさんメディアにも取り上げられ、注目度の高さが分かります。
アゲインになる前は長崎屋が入っており1970年にビルが完成しました。50年経っており老朽化も進んでいました。
この跡地には15階建291戸の長野県内最大級のマンションができるようです。一階は商業区画になるそうです。正式発表がありましたら再度更新します。
アゲインの所有者は、東京建物と穴吹興産ですが、今後については発表されていません。傾向を踏まえると、ブリリアタワーと呼ばれるマンションになるのではないかと予想しています。
新田町交差点再開発
もんぜんぷら座やトイーゴがあり、長野県初の信号機設置と長野県初のスクランブル交差点がある「新田町交差点」です。
もんぜんぷら座建て替え
もんぜんぷら座は2031年までに取り壊されることが、信濃毎日新聞によって明らかになっています。
もんぜんぷら座の建て替えについては以下のように記載があります。
民間との協働により市民生活・活動に必要な機能の導入し、市民利用の促進を図る。
想定する導入機能:文化、交流支援、オープンスペース他
長野市HPより
現在のもんぜんぷら座の活用方法をさらにアップデートするような建物になると思われます。
近隣住民を交えた検討部会が定期的に開かれており、無作為に選ばれた市民へのアンケートによると、「飲食や物販などの商業サービス」と、「カフェなど居心地のよい空間を備えた図書館」が上位2つを占めているそうです。実現するためにはもんぜんぷら座跡地だけでは解決しないため、近隣の82プラザ長野ビル周辺等の新田町交差点一体を今後議論していくそうです。
私個人の意見ですがとても良い方向に進んでいるのではないでしょうか!!
長野駅西口再開発
長野駅西口では、高速バスの乗り場が改善されるかもしれません。現状では各バス会社ごと、乗降場所が異なっており、東口に乗降場があるバス路線もあります。またバスの停車中は1車線分、道を塞ぐこともあり改善が望まれている状況です。
高速バス乗り場が1つになることは利用者の立場からすると、とても分かりやすく利便性も良くなります。
ただ長野駅西口には、高速バスが止まることができる場所が余っていません。どのようにしてバス乗り場ができるようになるのか楽しみです。
ながの東急百貨店駐車場立体化
次は、ながの東急百貨店横、第一駐車場です。この駐車場は、休日になると駐車する車の列で渋滞が起こります。
また基本的に1階と2階のみの駐車場ですが、今後立体駐車場化される可能性がありそうです。
もし立体駐車場になった際は、そのまま百貨店に行くことができるデッキができれば良いなと個人的には思います。
鶴賀南千歳町駐車場立体化
トイーゴ駐車場から少し南に行ったところにある、駐車場も立体駐車場化が検討されているようです。
今後の展開に注目していきます。
最後に
今後数年間で長野駅西口周辺は一気に様子を変えることになりそうです。
今後須坂市にイオンモールができることによって、長野駅周辺も大きく影響を受けることになります。イオンモールのせいにするのではなく、商店街や商業施設がイオンモールに勝てるような施策を打ち魅力を高めていって欲しいです。
住民からすると、イオンモールで買い物したり長野駅で買い物したり、ショッピングの選択肢が増えることはとても良いことですよね。
30年前ほど前から全国的に、車の普及によって郊外に駐車しやすい大型のお店がたくさんできました。そして中心市街地はドーナツ化現象と言われ、人口が減り衰退してきました。それなのに長野市は、一貫して長野駅を中心とするコンパクトシティ化を目指してきました。結果、郊外の篠ノ井にできるはずだったイオンモール計画は中止になりました。(郊外へのイオンモールの建設を認めない動きは近隣の福井市、金沢市、富山市、甲府市も同様です。これらの都市にもイオンモールはありません。金沢市に近い白山市や、富山市に近い高岡市に巨大なイオンモールができています。甲府市に近い昭和町にもイオンモールがありますが、甲府市による反対により規模を大幅に縮小しオープンしました。)
長野市のコンパクトシティ化は大外れと思われてきました。
しかし近年、何十年も言われ続けた「ドーナツ化」は死語になりつつあります。核家族化、高齢化、テレワーク等の要因で、公共交通機関の充実している中心市街地への都心回帰が起き、長野駅周辺の人口は増えています。長野市のコンパクトシティ戦略に追い風が吹いている状況です。
コンパクトシティ戦略で長野駅周辺を含む中心市街地がどう生まれ変わるのか、とっても楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました。